第105回医師国家試験 D16(2011年)
正答:c・d
問題
労働形態と健康障害の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a.重量物取扱い作業―職業性頸肩腕障害
b.潜水作業―低酸素血症
c.中腰作業―職業性腰痛
d.道路建設作業―熱中症
e.VDT作業―白内障
正答の理由
中腰姿勢による腰部負担と、暑熱下の道路建設作業による熱中症が正しい。厚生労働省の職業病リストは、腰部に負担のかかる作業による腰痛と、暑熱な場所での作業による熱中症を明記している。
各選択肢の検討
a.重量物取扱い作業―職業性頸肩腕障害。誤り。重量物運搬や不自然な腰部負担は職業性腰痛の典型的な原因であり、頸肩腕障害との組合せではない。
b.潜水作業―低酸素血症。誤り。潜水作業に関連して職業病として挙げられるのは高圧環境による潜函病・潜水病であり、低酸素血症ではない。
c.中腰作業―職業性腰痛。正しい。中腰の不自然な姿勢は腰部に過度の負担を与え、職業性腰痛の原因となる。
d.道路建設作業―熱中症。正しい。屋外の暑熱環境で行う道路建設作業では熱中症が生じうる。
e.VDT作業―白内障。誤り。VDT作業は眼精疲労などを生じうるが、白内障は電離放射線や紫外線などに関連する職業病で、VDT作業との組合せではない。
覚えるポイント
作業名だけでなく、曝露(姿勢・重量・気温・気圧)と健康障害の機序を結び付ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。