第105回医師国家試験 D1(2011年)
正答:e
問題
破水に伴う長期の羊水過少と関連が深い児の異常はどれか。
a.無呼吸発作
b.一過性多呼吸
c.肺出血
d.胎便吸引症候群
e.肺低形成
正答の理由
長期の羊水過少では胎児肺の拡張が妨げられ、肺低形成を生じ得るためeが正しい。肺低形成は出生後に重い呼吸不全を来すことがある。
各選択肢の検討
a.無呼吸発作。誤り。新生児無呼吸は早産児の呼吸調節未熟性などでみられるが、羊水過少による肺の成長障害を直接示す所見ではない。
b.一過性多呼吸。誤り。主に肺液の吸収遅延による出生直後の呼吸障害で、長期羊水過少に伴う構造的な肺低形成とは機序が異なる。
c.肺出血。誤り。重症新生児疾患などに伴って起こることはあるが、羊水過少による胎児肺の発育不全を代表する異常ではない。
d.胎便吸引症候群。誤り。胎便を含む羊水の吸引による気道閉塞・化学性肺障害であり、肺低形成とは異なる。
e.肺低形成。正しい。羊水過少が長く続くと胎児肺の発育が制限され、肺低形成の危険が高まる。
覚えるポイント
長期の羊水過少は胎児肺の発育を妨げ、肺低形成につながる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。