巨細胞性動脈炎で留意する診察部位|第105回医師国家試験B46

第105回医師国家試験 B46(2011年)

正答:a

問題

78歳の男性。2週前からの頭痛と微熱とを主訴に来院した。1週前から食べ物を噛んでいると顎が痛くなるので、柔らかいものを食べているという。体温37.5℃。呼吸数18/分。脈拍80/分、整。血圧138/88 mmHg。右側頭部に圧痛を伴う索状物を触知する。この患者で留意すべき診察部位はどれか。

a.眼底

b.鼓膜

c.鼻腔

d.舌

e.咽頭

正答の理由

高齢者の新規頭痛、顎跛行、圧痛を伴う側頭動脈から巨細胞性動脈炎を疑います。視神経・網膜虚血による視力障害を見逃さないよう眼底を診察します。

各選択肢の検討

a.眼底。側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)では眼動脈・後毛様体動脈の虚血から視神経乳頭虚血や失明を来し得るため、眼底を含む眼科的診察が必要である。

b.鼓膜。顎跛行と側頭動脈異常から疑う巨細胞性動脈炎の視機能評価部位ではない。

c.鼻腔。本症例で優先して評価すべき虚血性合併症の診察部位ではない。

d.舌。舌跛行・舌虚血の症状確認は重要だが、選択肢の診察部位としては眼底が適切である。

e.咽頭。本症例で特に留意する視機能障害の診察部位ではない。

覚えるポイント

巨細胞性動脈炎では視力障害が不可逆化する前の認識が重要です。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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