統合失調症の心理・精神機能評価|第105回医師国家試験B11

第105回医師国家試験 B11(2011年)

正答:c

問題

11 統合失調症の心理・精神機能評価として適切でない検査はどれか。

a.Rorschachテスト

b.Minnesota多面人格検査(MMPI)

c.Mini-Mental State Examination(MMSE)

d.ウィスコンシンカードソーティングテスト(WCST)

e.簡易精神症状評価尺度[Brief Psychiatric Rating Scale(BPRS)]

正答の理由

公式正答はcです。この設問では、認知機能低下の全般的なスクリーニングに使うMMSEと、統合失調症の人格・思考・遂行機能・精神症状を評価する検査との目的の違いを問うています。MMSEを統合失調症患者に一切使わないという意味ではなく、統合失調症に特有の認知機能障害や精神症状をMMSEだけで十分に評価することはできません。現在の認知機能評価では、MCCBやBACSなどの専用の検査バッテリーも用いられます。

各選択肢の検討

a.Rorschachテスト。投影法による人格・心理評価として用いられます。

b.Minnesota多面人格検査(MMPI)。人格特性や精神病理を評価する心理検査です。

c.Mini-Mental State Examination(MMSE)。正しい。見当識・記憶・注意・言語などを大まかに調べる認知機能スクリーニングです。本問の検査分類では最も適切でないものとして選びますが、認知機能低下の併存を調べる目的で実施することはあります。

d.ウィスコンシンカードソーティングテスト(WCST)。概念形成や認知的柔軟性など遂行機能を評価します。

e.簡易精神症状評価尺度(BPRS)。精神病性症状などの重症度を評価する尺度です。

覚えるポイント

MMSEは全般的な認知機能のスクリーニング、WCSTは遂行機能、BPRSは精神症状の評価と区別する。統合失調症にも認知機能障害がある。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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