第105回医師国家試験 A15(2011年)
正答:a・d
問題
胸部エックス線写真で結節影を認める疾患はどれか。2つ選べ。
a.肺クリプトコックス症
b.癌性リンパ管症
c.肺血栓塞栓症
d.肺動静脈瘻
e.肺胞蛋白症
正答の理由
肺クリプトコックス症は単発または多発の肺結節として見つかることがあります。肺動静脈瘻も拡張した血管が丸い結節影として描出され、流入動脈・流出静脈を伴うことがあります。
各選択肢の検討
a.肺クリプトコックス症。正しい。胸部画像で単発または多発の肺実質結節として現れることがあり、免疫状態により空洞やびまん性陰影も取り得ます。
b.癌性リンパ管症。誤り。腫瘍細胞が肺リンパ管へ広がる病態で、典型的には網状・小葉間隔壁肥厚などの間質性陰影を示し、孤立性の結節影が代表像ではありません。
c.肺血栓塞栓症。誤り。胸部X線は正常または非特異的なことが多く、肺梗塞では末梢楔状陰影を呈し得ますが、典型的な結節性病変ではありません。
d.肺動静脈瘻。正しい。動脈と静脈が異常交通して拡張した瘻嚢をつくり、胸部X線で円形・分葉状の結節影として見えることがあります。
e.肺胞蛋白症。誤り。肺胞内に蛋白様物質が蓄積するびまん性肺疾患で、両側性のすりガラス影や肺胞性陰影を示し、結節影は典型像ではありません。
覚えるポイント
肺クリプトコックス症と肺動静脈瘻は胸部X線で結節状の陰影を呈し得る。肺動静脈瘻はCTで流入動脈と流出静脈を確認する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。