延髄背外側梗塞の交叉性徴候|第105回医師国家試験A9

第105回医師国家試験 A9(2011年)

正答:e

問題

延髄背外側梗塞で病巣と反対側にみられるのはどれか。

a.軟口蓋の麻痺

b.Babinski徴候

c.Horner症候群

d.小脳性運動失調

e.頸部以下の温痛覚障害

正答の理由

延髄背外側梗塞(Wallenberg症候群)では、病巣側の脊髄三叉神経路の障害により顔面の温痛覚が低下し、脊髄視床路の障害により反対側の体幹・四肢の温痛覚が低下します。

各選択肢の検討

a.軟口蓋の麻痺。誤り。疑核などの障害により病巣と同側に生じ、嚥下障害や嗄声を伴うことがあります。

b.Babinski徴候。誤り。延髄背外側病変の典型的な所見ではありません。錐体路障害による徴候は病変部位や延髄内の交叉との関係を考える必要があります。

c.Horner症候群。誤り。下行性交感神経線維の障害で病巣と同側に生じます。

d.小脳性運動失調。誤り。下小脳脚や脊髄小脳路の障害で病巣と同側に生じます。

e.頸部以下の温痛覚障害。正しい。脊髄視床路の障害により病巣と反対側の体幹・四肢で温痛覚が低下します。

覚えるポイント

延髄背外側梗塞では顔面温痛覚低下は同側、体幹・四肢温痛覚低下は反対側。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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