小児特発性ネフローゼ症候群|第104回医師国家試験I37

第104回医師国家試験 I37(2010年)

正答:a・c

問題

小児の特発性ネフローゼ症候群について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.5歳までに好発する。

b.組織病型は巣状分節状糸球体硬化症が多い。

c.第一選択薬は副腎皮質ステロイドである。

d.約9割が再発する。

e.成人まで持ち越す。

正答の理由

小児ネフローゼは幼児期に多く、微小変化型が中心で、約85%がステロイドに反応します。公式正答は好発年齢とステロイド第一選択の2肢です。再発は多いものの70〜80%程度とされ、成人まで活動性が続くのは一部です。

各選択肢の検討

a.5歳までに好発する。正しい(公式正答)。日本の全国調査の抄録では診断時に約半数が5歳未満、系統的レビューでは平均発症年齢が4〜5歳台と報告されています。診断時の平均年齢を5〜6歳とする資料もあり、「5歳まで」は厳密な境界ではなく幼児期に多いという目安です。

b.組織病型は巣状分節状糸球体硬化症が多い。誤り。生検される場合に最も多いのは微小変化型です。巣状分節性糸球体硬化症はより少なく、ステロイド抵抗例で問題になります。

c.第一選択薬は副腎皮質ステロイドである。正しい。初発時は連日のプレドニゾロン(またはプレドニゾン)を用い、約85%が4〜6週で完全寛解します。

d.約9割が再発する。誤り。ステロイド感受性例の再発は70〜80%と報告されています。そのうち約半数は頻回再発やステロイド依存となります。

e.成人まで持ち越す。誤り。思春期以降に自然軽快することが多く、一般的な経過とはいえません。ただし10〜30%は若年成人期まで再発が続くと報告されており、皆無ではありません。

覚えるポイント

小児ネフローゼは幼児に多い微小変化型でステロイドが第一選択。再発は多いが、多くは思春期以降に軽快する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第104回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました