ケトン性低血糖症の特徴|第104回医師国家試験I29

第104回医師国家試験 I29(2010年)

正答:b

問題

ケトン性低血糖症について正しいのはどれか。

a.学童期に多い。

b.朝に発症しやすい。

c.糖尿病に合併しやすい。

d.高脂肪食で予防する。

e.グルカゴンで治療する。

正答の理由

特発性ケトン性低血糖症は幼児に多く、夜間の絶食のあと、朝に発作が起こるのが特徴です。予防と治療の基本は長時間の絶食を避け、炭水化物とタンパク質を十分に摂らせることです。

各選択肢の検討

a.学童期に多い。誤り。典型例は10か月〜6歳の幼児で、6〜7歳ごろに寛解するとされます。

b.朝に発症しやすい。正しい。発作のほとんどは一晩の絶食後の朝に起こります。

c.糖尿病に合併しやすい。誤り。小児の低血糖の原因として最も多いものの一つとされる病態で、糖尿病に合併する疾患ではありません。

d.高脂肪食で予防する。誤り。予防は頻回の食事と十分な炭水化物・タンパク質、必要に応じたコーンスターチです。糖質とタンパク質を補う考え方であり、高脂肪食で予防するものではありません。

e.グルカゴンで治療する。誤り。基本は経口での糖質補給、摂取できなければブドウ糖の静注です。経口摂取できない場合の選択肢としてグルカゴン筋注に触れる総説もありますが、グルカゴンを治療の基本とする記述は正しくありません。

覚えるポイント

ケトン性低血糖は幼児の朝の低血糖。絶食を避けて糖質とタンパク質を補う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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