鞍鼻をきたす疾患|第104回医師国家試験I25

第104回医師国家試験 I25(2010年)

正答:b・c

問題

鞍鼻をきたすのはどれか。2つ選べ。

a.側頭動脈炎

b.再発性多発軟骨炎

c.Wegener肉芽腫症

d.若年性特発性関節炎

e.全身性硬化症〈強皮症〉

正答の理由

鞍鼻は鼻の軟骨支持が失われて鼻背が陥没する変形です。軟骨そのものに炎症が起こる再発性多発軟骨炎と、鼻の肉芽腫性炎症・軟骨炎を起こすWegener肉芽腫症(現在の名称は多発血管炎性肉芽腫症)が代表です。

各選択肢の検討

a.側頭動脈炎。誤り。主に頭蓋外の頸動脈分枝を侵す血管炎で、頭痛、顎跛行、視力障害が特徴です。鼻軟骨の破壊を特徴とする疾患ではありません。

b.再発性多発軟骨炎。正しい。耳介軟骨に次いで鼻軟骨の炎症が多く、進行すると軟骨支持が失われて鞍鼻になります。

c.Wegener肉芽腫症。正しい。鼻の潰瘍・痂皮・中隔穿孔に加え、鼻軟骨炎によって鼻背が陥没し鞍鼻をきたします。

d.若年性特発性関節炎。誤り。小児期の関節炎を中心に、型によりぶどう膜炎や全身症状を伴う疾患で、鼻軟骨破壊は特徴ではありません。

e.全身性硬化症〈強皮症〉。誤り。皮膚と内臓の線維化および血管異常が本態で、Raynaud症状や手指の皮膚硬化が中心です。軟骨破壊による鞍鼻は典型所見ではありません。

覚えるポイント

鞍鼻は鼻軟骨の破壊で起こる。再発性多発軟骨炎と多発血管炎性肉芽腫症(旧Wegener肉芽腫症)をセットで覚える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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