潰瘍性大腸炎の内視鏡所見|第104回医師国家試験I13

第104回医師国家試験 I13(2010年)

正答:d・e

問題

潰瘍性大腸炎に特徴的な下部消化管内視鏡所見はどれか。2つ選べ。

a.偽膜

b.敷石像

c.輪状潰瘍

d.連続性炎症

e.血管透見像消失

正答の理由

潰瘍性大腸炎の病変は直腸から口側へ連続性に広がり、早期には粘膜が発赤、細顆粒状、易出血性となって正常の血管像が失われます。正解はd・eです。他の3肢はそれぞれ別の腸疾患の所見です。

各選択肢の検討

a.偽膜。誤り。偽膜性大腸炎の所見で、多くは抗菌薬使用後のClostridioides difficile毒素によるものです。

b.敷石像。誤り。Crohn病で、深い縦走・横走潰瘍の間の粘膜が浮腫状に盛り上がってできる所見です。

c.輪状潰瘍。誤り。腸管を全周性に取り巻く潰瘍で、腸結核の内視鏡所見として知られ、Crohn病との鑑別で問題になります。

d.連続性炎症。正しい。直腸から連続して上行性に広がるのが特徴で、区域性(skip)に病変が出るCrohn病との違いです。

e.血管透見像消失。正しい。粘膜の炎症と浮腫により正常の血管像が見えなくなる、早期からの所見です。

覚えるポイント

潰瘍性大腸炎は直腸からの連続性病変と血管透見消失。敷石像はCrohn病、偽膜はC. difficile、輪状潰瘍は腸結核。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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