小児骨折の自家矯正|第104回医師国家試験I11

第104回医師国家試験 I11(2010年)

正答:採点対象から除外(公式正答なし)

問題

小児骨折で正しいのはどれか。2つ選べ。

a.屈曲変形は自然矯正される。

b.回旋変形は自然矯正される。

c.短縮変形は自然矯正される。

d.靱帯損傷を合併することが多い。

e.骨幹部は骨幹端部よりも自家矯正能力が高い。

正答の理由

公式正答値表ではこの問の番号も正答欄も空欄で、採点対象から除外されています。除外の個別理由を示す一次資料は未取得なので、理由は推測しません。以下の各肢の説明は学習用の参考で、公式正答の代わりではありません。参考として、小児骨折の自家矯正は骨端線に近く、隣接関節の運動面にある変形ほど大きく、回旋変形はほとんど矯正されません。

各選択肢の検討

a.屈曲変形は自然矯正される。参考:角状変形は骨端線での非対称な成長によって矯正されます(角状矯正の約75%は骨端線で起こる)。ただし矯正の程度は年齢、部位、変形の面に左右され、無条件ではありません。

b.回旋変形は自然矯正される。参考:回旋変形の矯正はほとんど期待できず、実用上は起こらないとする解説もあります。整復時に確認すべき変形です。

c.短縮変形は自然矯正される。参考:小児では成人より大きな短縮も許容でき、骨折後の過成長(大腿骨で平均1cm弱の報告)が短縮を補います。これも年齢と程度に左右されます。

d.靱帯損傷を合併することが多い。参考:教育資料(PedsCases)では、小児の骨端線は靱帯より外力に弱く、靱帯損傷に似た所見でも骨端線損傷であることがあると説明されています。膝の多靱帯損傷も小児ではまれと報告されています。

e.骨幹部は骨幹端部よりも自家矯正能力が高い。参考:逆です。骨幹端部は血流が豊富で骨端線に近く、矯正能力が高いのに対し、骨幹部の骨形成能は低く矯正も少なくなります。

覚えるポイント

採点除外問で公式正答はない。小児骨折の自家矯正は骨端線に近いほど大きく、回旋は矯正されにくい、という学習にとどめる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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