骨盤 MRI の T1 強調像で高信号を示すもの|第104回医師国家試験G39

第104回医師国家試験 G39(2010年)

正答:d・e

問題

骨盤部単純 MRI の T1 強調像で高信号を示すのはどれか。2つ選べ。

a.膀胱内の尿

b.子宮内膜

c.石灰化した子宮筋腫

d.皮様嚢胞腫の内容

e.卵巣チョコレート嚢胞の内容

正答の理由

T1強調像で高信号を示す代表は脂肪と亜急性期の血液です。皮様嚢胞腫は脂肪を含み、チョコレート嚢胞は血液を含むため、いずれも高信号です。脂肪抑制像を併用すると両者を区別できます。公式正答はd、eです。

各選択肢の検討

a.膀胱内の尿。誤り。水や液体はT1強調像で比較的暗く、尿は低信号です。

b.子宮内膜。誤り。内膜の高信号はT2強調像の所見です。T1強調像では内膜・接合部・筋層がいずれも中間信号で区別しにくく、高信号にはなりません。

c.石灰化した子宮筋腫。誤り。筋腫の石灰化部はT1強調像、T2強調像とも信号が低下します。奇形腫内の歯が低信号を示すのと同じ考え方です。

d.皮様嚢胞腫の内容。正しい。成熟嚢胞性奇形腫の脂肪成分はT1強調像で高信号、脂肪抑制像で低下します。

e.卵巣チョコレート嚢胞の内容。正しい。子宮内膜症性嚢胞は血液成分によりT1強調像で高信号、T2強調像で低下(shading)を示します。

覚えるポイント

T1高信号=脂肪と血液。皮様嚢胞腫(脂肪抑制で低下)とチョコレート嚢胞(血液)をセットで覚える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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