第104回医師国家試験 G7(2010年)
正答:a
問題
因果関係を推論するときにエビデンスレベルが最も低いのはどれか。
a.症例研究
b.介入研究
c.症例対照研究
d.コホート研究
e.メタアナリシス
正答の理由
エビデンスの階層は、研究デザインがどれだけバイアスや交絡を抑えられるかで決まります。対照群のない症例研究は著者の経験に影響されやすく交絡も制御できないため、選択肢の中で最も低くなります。公式正答はaです。実際の評価では、同じデザインでも研究の質によって信頼度が変わる点も押さえます。
各選択肢の検討
a.症例研究。正しい(最も低い)。Sackettの階層では症例集積や対照のない研究が最下位の水準Vです。対照群がなく交絡を制御できません。
b.介入研究。誤り。介入研究、特にランダム化比較試験は、割り付けで既知・未知の交絡因子を均等化できるため高い水準に置かれます。
c.症例対照研究。誤り。症例対照研究は対照群をもつ観察研究で、Sackettの階層では水準III〜IVです。想起バイアスを受けやすいものの、症例研究よりは上です。
d.コホート研究。誤り。コホート研究は曝露から結果へ時間を追う観察研究で、因果の時間的順序を確認しやすく、症例研究より高い水準です。
e.メタアナリシス。誤り。質の高い研究を統合したメタアナリシスは、階層の最上位近くに置かれます。ただし元の研究の質に依存します。
覚えるポイント
メタアナリシス・RCT>コホート>症例対照>症例研究。対照群の有無と割り付けが階層を分ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。