尿路感染症の危険因子|第104回医師国家試験F12

第104回医師国家試験 F12(2010年)

正答:d

問題

尿路感染症の危険因子はどれか。

a.腎動脈瘤

b.腎囊胞

c.精巣水瘤

d.尿路結石

e.慢性腎炎

正答の理由

尿路の構造・機能の異常のうち、尿流の閉塞や排尿障害を起こすものが尿路感染症の素因になります。結石は尿流を妨げる代表で、尿路感染症の一般的な危険因子に腎結石が挙げられています。公式正答はdです。

各選択肢の検討

a.腎動脈瘤は誤り。腎動脈の血管病変で、尿の通り道そのものの異常ではありません。尿路感染症の素因として挙がる尿路の構造異常、結石、カテーテルなどとは性質が異なります。

b.腎囊胞は誤り。単純性腎囊胞は通常は無害な液体の袋で、腎機能も損ないません。大きくなって尿の流れを妨げるなどの合併症はありえますが、一般的な危険因子とはされません。

c.精巣水瘤は誤り。陰囊内に液体が貯まった袋で、尿路とは別の場所の病変です。尿の停滞や逆行性の細菌侵入につながる状態ではありません。

d.尿路結石は正しい。尿流を妨げて尿の停滞を起こすため、代表的な危険因子です。

e.慢性腎炎は誤り。糸球体の炎症による疾患で、血尿や蛋白尿を示しますが、尿流を妨げる病態ではありません。治療で免疫抑制状態にある場合は、別の危険因子として考えます。

覚えるポイント

尿路感染症の素因は尿流の閉塞と排尿障害。結石、前立腺肥大、神経因性膀胱、カテーテルなど。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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