分娩機転と児頭の回旋|第104回医師国家試験E46

第104回医師国家試験 E46(2010年)

正答:c

問題

23歳の女性。妊娠38週6日。陣痛を主訴に来院した。内診で子宮口は5cm開大しており、児頭矢状縫合は骨盤濶部にある。胎児の大泉門は8時方向に、小泉門は2時方向に触知する。

現在の状態はどれか。

a.第1回旋前

b.第1回旋

c.第2回旋

d.第3回旋

e.第4回旋

正答の理由

日本産科婦人科学会の研修解説によると、第2回旋は児頭が骨盤腔を下降するにつれて小泉門が母体の側方から前方へ向かう回旋で、矢状縫合は骨盤腔で斜径に、骨盤出口で前後径に一致します。この症例は矢状縫合が骨盤濶部にあり、大泉門8時、小泉門2時で斜めに走っています。12時を恥骨側とする通例で読むと、小泉門は前方寄りです。公式正答はcです。問題文は時計の基準を明記していないので、この部分は読み取りです。

各選択肢の検討

a.第1回旋前。誤り。第1回旋は骨盤入口部への進入時に起こります。児頭は濶部まで下降しているので、その前の段階ではありません。

b.第1回旋。誤り。児頭が入口部に進入するときに前屈し、小泉門が先進する動きで、矢状縫合は横径かそれに近い斜径に一致します。今回は入口部を越えて濶部にあります。

c.第2回旋。正しい。骨盤腔を下降しながら小泉門が前方へ向かう回旋です。矢状縫合が骨盤腔で斜径に一致するという記載と合います。

d.第3回旋。誤り。後頭が恥骨結合下を通過したあと、項部を支点に頭部が伸展する動きです。子宮口5cm開大で児頭が濶部にある段階では起こりません。

e.第4回旋。誤り。児頭の娩出に続いて肩甲が下降し、顔が母体の大腿内側を向く動きです。児頭はまだ娩出していません。

覚えるポイント

第1回旋=前屈で小泉門が先進。第2回旋=小泉門が前方へ(骨盤腔で斜径、出口で前後径)。第3回旋=伸展。第4回旋=顔が大腿内側へ。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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