第104回医師国家試験 E35(2010年)
正答:a
問題
国際機関と事業内容の組合せで正しいのはどれか。
a.JICA ―― 専門家派遣による技術協力
b.UNESCO ―― 児童の福祉・健康改善
c.UNHCR ―― 二国間無償資金協力
d.UNICEF ―― 政府開発援助
e.WHO ―― 難民の帰還支援
正答の理由
JICAの技術協力は、専門家の派遣、機材の供与、研修などで途上国の人材育成や制度づくりを支える事業です。公式正答はaです。なお現在のJICAは日本の独立行政法人で、日本のODAの実施機関なので、厳密には多国間の国際機関ではありません。設問の「国際機関」は国際協力に携わる機関という広い意味で読むことになります。
各選択肢の検討
a.JICA ―― 専門家派遣による技術協力。正しい。専門家派遣は研修員受入などと並ぶ技術協力の基本形です。
b.UNESCO ―― 児童の福祉・健康改善。誤り。UNESCOの重点は教育の普及、科学研究の促進、文化遺産の保護などです。子どもの生存や健康を任務とするのはUNICEFです。
c.UNHCR ―― 二国間無償資金協力。誤り。UNHCRは難民、庇護希望者、帰還者、無国籍者などの権利を保護し、援助する国連機関です。返済義務のない資金を途上国に贈与する無償資金協力は、日本ではJICAの事業形態の一つです。
d.UNICEF ―― 政府開発援助。誤り。UNICEFは国連の基金で、途上国の子どもと母親への人道・開発援助を行います。ODAは政府が行う援助で、日本ではJICAが一元的に実施しています。
e.WHO ―― 難民の帰還支援。誤り。WHOは保健分野の指導・調整を担う国連の専門機関です。難民の保護と帰還者支援はUNHCRの任務です。
覚えるポイント
略称と任務を対応させる。UNHCR=難民、UNICEF=子ども、UNESCO=教育・科学・文化、WHO=保健、JICA=日本のODA実施機関。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- 事業の概要(技術協力)|JICA
- 無償資金協力の概要|JICA
- JICAについて|JICA
- 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)|国連広報センター
- 国連児童基金(UNICEF)|国連広報センター
- 国連教育科学文化機関(UNESCO)|国連広報センター
- 世界保健機関(WHO)|国連広報センター
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。