顔面神経麻痺の部位診断|第104回医師国家試験E31

第104回医師国家試験 E31(2010年)

正答:b・c

問題

顔面神経麻痺の障害部位診断に有用なのはどれか。2つ選べ。

a.温度眼振検査

b.電気味覚検査

c.涙液分泌検査

d.ティンパノメトリ

e.オルファクトメトリ

正答の理由

部位診断は、側頭骨内で分かれる顔面神経の枝ごとの機能を調べて障害の高さを推定する考え方です。涙液分泌は膝神経節付近で出る大錐体神経、味覚は鼓索神経の機能を反映するので、公式正答はb・cです。アブミ骨筋反射も同じ考え方で使います。

各選択肢の検討

a.温度眼振検査。誤り。眼振で前庭機能を評価する検査(カロリックテスト)で、顔面神経の枝の機能は調べません。

b.電気味覚検査。正しい。舌への電気刺激で味覚の閾値を測ります。舌前2/3の味覚を担う鼓索神経は顔面神経の枝なので、味覚の評価が部位診断の手がかりになります。

c.涙液分泌検査。正しい。Schirmer試験で涙液分泌を調べ、大錐体神経の機能を評価します。膝神経節より中枢の障害では流涙も障害され得ます。

d.ティンパノメトリ。誤り。中耳のインピーダンスを測り滲出液などを調べる検査です。部位診断に使うのは同じ装置で測るアブミ骨筋反射で、ティンパノメトリ自体ではありません。

e.オルファクトメトリ。誤り。T&Tオルファクトメーターを用いる基準嗅力検査に代表される嗅覚の検査で、顔面神経の枝の機能は調べません。

覚えるポイント

部位診断は枝の機能で考える: 涙液=大錐体神経、アブミ骨筋反射=アブミ骨筋神経、味覚=鼓索神経。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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