第104回医師国家試験 E26(2010年)
正答:b
問題
乳児における頭蓋の図(別冊No. 3①〜⑤)を別に示す。
縫合線で正しいのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
乳児では前頭骨と頭頂骨の間に菱形の大泉門が最も大きく開き、三角形の後泉門は生後2か月ごろまでに閉じます。②は大泉門が菱形に近い形で開き、矢状縫合・冠状縫合・ラムダ縫合が保たれ、後泉門は閉じた図で、公式正答はbです。設問は「縫合線」と問いますが、図の差は主に泉門の位置と大きさです。閉鎖時期には個人差があるので、①③④は「標準の乳児の図として合わない」と理解します。
画像の見方
①は前方に小さい泉門と後方に大きい泉門。②は前方に菱形に近い大きな泉門のみ。③は泉門なし。④は後方の泉門のみ。⑤は矢状縫合の位置に前後へ長い大きな泉門様の領域。
各選択肢の検討
a.①。誤り。大泉門が小さく後泉門の方が大きく描かれています。大泉門は泉門の中で最大で、大小が逆です。
b.②。正しい。前頭骨と頭頂骨の接合部に菱形の大泉門があり、後泉門は閉じています。
c.③。誤り。泉門がすべて閉じています。大泉門の閉鎖時期の中央値は13.8か月で、乳児の標準的な図として合いません。
d.④。誤り。後泉門だけが開き大泉門が閉じています。後泉門は大泉門より先に閉じるので順序が逆です。
e.⑤。誤り。矢状縫合のほぼ全長にわたる前後に長い欠損が描かれています。大泉門の位置は前頭骨と左右頭頂骨の接合部で、矢状縫合全体に広がるものではありません。
覚えるポイント
大泉門=菱形・最大・中央値13.8か月で閉鎖、後泉門=三角形・生後約2か月で閉鎖。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。