第104回医師国家試験 E23(2010年)
正答:採点対象から除外(公式正答なし)
問題
感染症発生動向調査事業〈サーベイランス〉で正しいのはどれか。2つ選べ。
a.患者発生時の防疫を目的とする。
b.発生情報は患者本人の同意を得て収集される。
c.1〜4類感染症には全数把握と定点把握とがある。
d.2〜5類感染症は疑似症も収集される。
e.発生情報は週ごとに公表される。
正答の理由
公式正答値表でE023は空欄で、採点対象から除外されています。除外の個別理由を示す一次資料は未取得のため、理由は記しません。以下は、2010年保存の感染症法と2011年10月保存の実施要綱(試験後の版で、2010年版そのものは未取得)による参考解説で、公式の正答を示すものではありません。b・cはこれらの資料と合わず、eは合います。aとdは読み方で評価が変わるため断定しません。
各選択肢の検討
a.患者発生時の防疫を目的とする。参考(判定保留)。要綱の趣旨は、発生情報の正確な把握と分析、その結果の国民や医療関係者への提供・公開です。個々の患者発生への防疫そのものとは書かれていませんが、正誤は断定しません。
b.発生情報は患者本人の同意を得て収集される。参考(資料と合わない)。感染症法第12条の届出は医師の義務で、患者本人の同意を要件としていません。第14条の「同意」は指定届出機関に指定する際の開設者の同意です。
c.1〜4類感染症には全数把握と定点把握とがある。参考(資料と合わない)。要綱では一〜四類はすべて全数把握の対象で、定点把握の対象は五類の一部です。
d.2〜5類感染症は疑似症も収集される。参考(判定保留)。第14条には、二〜五類の疑似症のうち省令で定めるものを指定届出機関が届け出る枠があり、要綱も発熱と呼吸器症状などの疑似症を定点で把握しています。一方、第12条の届出で疑似症患者を患者とみなす第8条の規定は、一類と政令で定める二類に限られます。どちらを指すかで読みが変わるため、正誤は断定しません。
e.発生情報は週ごとに公表される。参考(資料と合う)。要綱では、結果は週報(月単位の疾患は月報)等として公表・提供されます。
覚えるポイント
一〜四類は全数把握、五類に全数と定点。疑似症は定点の枠が別にある。結果は週報中心で公開。E23は公式正答なしで除外され理由は未取得。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- 感染症発生動向調査事業実施要綱(2011年10月保存の厚生労働省資料)
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(2010年8月保存のe-Gov法令)
- 感染症法における感染症の分類(厚生労働省)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。