第104回医師国家試験 E22(2010年)
正答:e
問題
閉塞性動脈硬化症の間欠性跛行でみられないのはどれか。
a.疼痛
b.感覚障害
c.筋力低下
d.末梢冷感
e.腱反射亢進
正答の理由
間欠性跛行は歩行で筋の虚血が可逆的に起こり、休むと改善する症状です。下肢の痛みやだるさに加え、しびれ・脱力・冷感が起こり得ます。腱反射亢進は前角細胞より上位の運動ニューロン障害で起こる所見で、確認した資料の末梢動脈疾患の症状には挙げられていません。公式正答はeです。
各選択肢の検討
a.疼痛。みられる。歩行時の痛み・重だるさ・こむら返りのような感じが典型で、休息で軽快します。
b.感覚障害。みられる。しびれやピリピリする感じが下肢や足に出ることがあります。
c.筋力低下。みられる。下肢の脱力で歩きにくさやふらつきを感じることがあります。
d.末梢冷感。みられる。血流低下で片足が他方より冷たく感じられます。
e.腱反射亢進。みられない(正答)。反射を亢進させるのは前角細胞より上位の運動ニューロン障害で、下肢の動脈の血流障害ではこの機序を説明できません。
覚えるポイント
間欠性跛行は可逆性の筋虚血。痛み・しびれ・脱力・冷感は起こり得るが、腱反射亢進は上位運動ニューロン徴候。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Peripheral Artery Disease – Cardiology – MSD Manual Professional Edition
- Peripheral Artery Disease – Symptoms | NHLBI, NIH
- How To Assess Reflexes – Neurology – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。