胎児付属物の基礎|第104回医師国家試験E16

第104回医師国家試験 E16(2010年)

正答:d

問題

胎児付属物について正しいのはどれか。

a.羊水は弱酸性である。

b.臍帯動脈は1本である。

c.癒着胎盤は初妊婦に多い。

d.1絨毛膜2羊膜双胎は1卵性双胎である。

e.胎盤絨毛細胞性合胞体細胞は胎児血と接する。

正答の理由

公式正答はdです。1絨毛膜2羊膜双胎は受精卵の分割で生じる1卵性の型として説明されます。なお、まれに2卵性の1絨毛膜双胎の報告(sesquizygotic twinningを含む)があり、例外があることは知っておきます。

各選択肢の検討

a.羊水は弱酸性である。誤り。羊水のpHは7.0〜7.4と記載され、中性から弱アルカリ性です。

b.臍帯動脈は1本である。誤り。臍帯は動脈2本と静脈1本からなります。単一臍帯動脈は異常所見として扱われ、18トリソミーの超音波所見にも挙げられます。

c.癒着胎盤は初妊婦に多い。誤り。帝王切開既往が主な危険因子で、回数とともにリスクが上がります。高年、経産、子宮手術や掻爬の既往も危険因子です。

d.1絨毛膜2羊膜双胎は1卵性双胎である。正しい。分割時期で1絨毛膜1羊膜または1絨毛膜2羊膜などに分かれる、1卵性双胎の古典的な説明に基づきます。

e.胎盤絨毛細胞性合胞体細胞は胎児血と接する。誤り。合胞体栄養膜は絨毛の表面を覆い、絨毛間腔の母体血に接します。胎児血は絨毛内の毛細血管の中を流れます。

覚えるポイント

羊水は中性〜弱アルカリ性、癒着胎盤は帝王切開既往で増える、合胞体栄養膜は母体血に接する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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