感染経路検索が有用な感染症|第104回医師国家試験E15

第104回医師国家試験 E15(2010年)

正答:c・d・e(公式の許容組合せ: b・c・d、b・c・e、b・d・e)

問題

感染経路検索が感染拡大予防に有用なのはどれか。3つ選べ。

a.破傷風

b.A型肝炎

c.変異型Creutzfeldt-Jakob病

d.後天性免疫不全症候群〈AIDS〉

e.重症急性呼吸器症候群〈SARS〉

正答の理由

公式の正答欄はcde・bcd・bce・bdeの4通りです。公式資料に個別の理由は記載されておらず、理由の一次資料は未取得のため、複数許容とした理由は推測しません。4通りに共通するのは破傷風(a)を含まないことです。以下は公式の理由ではなく医学的な参考解説で、破傷風は環境の芽胞が創から侵入して発症するため、感染者からの経路をたどっても拡大防止につながりにくい疾患です。

各選択肢の検討

a.破傷風。誤りで、どの許容組合せにも含まれません。芽胞は土壌や動物の糞便に広く存在し、汚染創から侵入します。予防の中心は予防接種と創処置です。

b.A型肝炎。公式の4通りのうち3通りに含まれます。汚染された食品や水、感染者との直接接触で広がるため、共通の感染源の特定が流行の抑制に役立ちます。

c.変異型Creutzfeldt-Jakob病。公式の4通りのうち3通りに含まれます。BSE牛の牛肉摂取が主な経路で、感染源の特定が食品対策につながります。

d.後天性免疫不全症候群〈AIDS〉。公式の4通りのうち3通りに含まれます。性的接触、血液、母子などの経路が明確で、経路の把握が個別の予防策に結びつきます。

e.重症急性呼吸器症候群〈SARS〉。公式の4通りのうち3通りに含まれます。WHOは感染源と接触者を特定する追跡を対策として挙げています。

覚えるポイント

破傷風は環境由来でヒトからの経路検索が予防に直結しない。他の4疾患は感染源や接触者の特定が対策になる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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