第104回医師国家試験 E13(2010年)
正答:d・e
問題
1歳6か月児で異常が疑われるのはどれか。2つ選べ。
a.靴を履けない。
b.丸を描けない。
c.二語文を話さない。
d.ひとり立ちできない。
e.名前を呼ばれても振り向かない。
正答の理由
公式正答はdとeです。18か月では上手に歩け、約10語を話すのが目安です。その時点で立てないことや、1歳未満で獲得する呼名への反応がないことは、運動発達の遅れや聴覚・社会性の問題を考えて評価します。
各選択肢の検討
a.靴を履けない。正常範囲。18か月の目安は着替えで腕を袖に通す、足を上げるなど手伝う段階で、簡単な衣服を自分で着るのは2〜2歳半の目安です。靴を一人で履けなくても異常とはいえません。
b.丸を描けない。正常範囲。18か月は縦線を描く程度で、丸の模写は3歳が目安です。
c.二語文を話さない。正常範囲。2〜3語文は2〜2歳半の目安で、18か月は単語を約10語話す時期です。
d.ひとり立ちできない。異常を疑う。歩き始めの典型は12か月頃で、18か月では上手に歩くのが目安です。この時点で立てなければ運動発達遅滞の評価が必要です。
e.名前を呼ばれても振り向かない。異常を疑う。自分の名前への反応は乳児期後半に獲得します。聴力障害や社会的コミュニケーションの問題を確認します。
覚えるポイント
18か月の目安は上手に歩く・約10語。二語文は2歳、丸の模写は3歳。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Childhood Development – MSD Manual Professional Edition
- Important Milestones: Your Baby By Eighteen Months | CDC (Internet Archive)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。