レーザー光凝固の適応|第104回医師国家試験E12

第104回医師国家試験 E12(2010年)

正答:b

問題

レーザー光凝固術が有効でないのはどれか。

a.網膜裂孔

b.網膜色素変性

c.糖尿病網膜症

d.閉塞隅角緑内障

e.中心性漿液性網脈絡膜症

正答の理由

公式正答はbです(有効でないものを選ぶ問題)。網膜色素変性は遺伝子変異による進行性の網膜・色素上皮変性で、レーザーで止められる限局病変がありません。治療はビタミンA補充や遺伝子治療など別の枠組みです。

各選択肢の検討

a.網膜裂孔。有効(選ばない)。裂孔をレーザーや冷凍凝固で閉鎖する方法が裂孔原性網膜剥離の治療に用いられます。

b.網膜色素変性。有効でなく、これを選ぶ。MSDの治療項目にレーザー光凝固はありません。進行を完全に戻す治療はなく、特定の遺伝子型では遺伝子治療が使われます。

c.糖尿病網膜症。有効(選ばない)。増殖網膜症に汎網膜光凝固、黄斑浮腫に局所レーザーが用いられます。現在は抗VEGF薬も併せて選択します。

d.閉塞隅角緑内障。有効(選ばない)。急性発作の降圧後にレーザー虹彩切開を行い房水の経路を確保します。凝固よりも切開の意味が強い処置ですが、レーザー治療の適応です。

e.中心性漿液性網脈絡膜症。有効(選ばない)。中心窩外の漏出点に局所光凝固を行うと回復が早まります。長期効果には不明な点が残り、自然軽快も多いことに注意します。

覚えるポイント

網膜色素変性は光凝固の対象外。裂孔・糖尿病網膜症・中心窩外のCSC・閉塞隅角(虹彩切開)はレーザーを使う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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