第104回医師国家試験 B33(2010年)
正答:c
問題
内視鏡写真(別冊No. 3)を別に示す。
部位はどこか。
a.食道
b.胃
c.十二指腸
d.回腸
e.大腸

正答の理由
内腔に突出する乳頭状の隆起は、胆汁と膵液の出口である十二指腸主乳頭(Vater乳頭)の像として説明でき、環状のひだは小腸の輪状ひだに一致します。主乳頭は十二指腸にあるため、部位は十二指腸です。部位の同定は写真の所見からの判断であり、原本に部位の説明はありません。
画像の見方
画面上部に、ひだを伴って内腔へ突出する乳頭状の隆起があります。画面下部には内腔を環状に取り巻くひだが連なります。出血や潰瘍、腫瘤を思わせる所見は写真上は目立ちません。
各選択肢の検討
a.食道。誤り。胆管と膵管が合流して開く主乳頭は十二指腸の構造で、食道にはありません。輪状ひだも小腸の特徴です。
b.胃。誤り。主乳頭は胃より肛門側の十二指腸壁に開くので、写真の乳頭状隆起と輪状ひだの組合せは胃の像としては説明できません。
c.十二指腸。正しい(正答)。主乳頭とみられる隆起と輪状ひだの組合せが、十二指腸の内視鏡像に合います。
d.回腸。誤り。回腸も小腸なのでひだはありますが、胆管と膵管が開口する主乳頭は回腸にはありません。
e.大腸。誤り。大腸には輪状ひだも絨毛もなく、結腸ひもとハウストラが特徴です。
覚えるポイント
乳頭状隆起+輪状ひだ=十二指腸。主乳頭は胆管と膵管の共通の出口。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。