第104回医師国家試験 B12(2010年)
正答:c
問題
IgG型M蛋白血症の65歳女性に行う骨髄検査の適切な穿刺部位はどこか。
a.胸骨正中第2肋間部
b.胸骨正中第4肋間部
c.上後腸骨棘
d.下前腸骨棘
e.脛骨近位部
正答の理由
成人の骨髄穿刺は上後腸骨棘が優先される部位で、公式正答はcです。胸骨第2肋間部も部位の一つですが、リスクが高いとされます。M蛋白血症では多発性骨髄腫も考慮され、骨髄腫では溶骨性病変やびまん性の骨粗鬆症を伴うことが多いので、骨が弱い可能性を踏まえても胸骨を第一選択にしません。
各選択肢の検討
a.胸骨正中第2肋間部誤り。穿刺できる部位ではありますが、高リスクの部位とされます。骨髄腫では骨が弱い可能性もあり、この症例の第一選択にしません。
b.胸骨正中第4肋間部誤り。資料が胸骨の部位として挙げるのは第2肋間で、第4肋間は挙げられていません。
c.上後腸骨棘正しい。成人の穿刺で優先される部位です。腹臥位または側臥位で行え、吸引に続いて同じ部位から生検も行えます。
d.下前腸骨棘誤り。資料に挙げられた部位に含まれません。前方から腸骨で行う場合の部位として挙げられているのは前腸骨稜です。
e.脛骨近位部誤り。脛骨前内側は6歳未満の小児で用いる部位で、65歳の成人には選びません。
覚えるポイント
成人の骨髄穿刺は上後腸骨棘が第一選択。胸骨はリスクが高く、脛骨は小児の部位。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第104回医師国家試験問題および正答
- Bone Marrow Aspiration – FPnotebook
- Bone Marrow Aspiration and Biopsy | Memorial Sloan Kettering
- Multiple Myeloma – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。