偶発性低体温症の心電図所見|第104回医師国家試験B9

第104回医師国家試験 B9(2010年)

正答:a

問題

偶発性低体温(症)の心電図所見でないのはどれか。

a.PQ間隔の短縮

b.心房細動

c.陰性T波

d.洞性徐脈

e.J 波

正答の理由

低体温では刺激伝導が全体に遅くなり、PR(PQ)間隔・QRS幅・QT間隔はいずれも延長します。短縮はみられないため、所見でないのはaで、公式正答もaです。典型的な経過は洞性徐脈から緩徐な心房細動へ進み、最終的に心室細動や心静止に至ります。J(Osborn)波は特徴的な所見です。

各選択肢の検討

a.PQ間隔の短縮所見ではないので、これが正答。低体温で起こるのはPQ(PR)間隔の延長で、短縮とは逆です。

b.心房細動所見なので選ばない。洞性徐脈に続いて緩徐な心房細動が出現します。

c.陰性T波所見なので選ばない。低体温例ではT波変化がしばしばみられ、復温過程でT波の陰転を認めた症例報告もあります。

d.洞性徐脈所見なので選ばない。低体温の初期にみられる調律で、体温低下とともに脈拍は遅くなります。

e.J 波所見なので選ばない。QRSとSTの移行部が凸に盛り上がるOsborn波で、低体温に特徴的です。

覚えるポイント

低体温の心電図は徐脈・伝導遅延(PQ・QRS・QT延長)・J波。短縮はこない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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