第104回医師国家試験 B5(2010年)
正答:b
問題
限られた医療資源を効率的に活用する方策はどれか。
a.専門医の養成
b.多職種間の連携
c.大病院への受診誘導
d.自己完結型医療機関づくり
e.急性期病院の病床数の増加
正答の理由
厚生労働省の検討会報告書(2010年)は、チーム医療を、多様な医療スタッフが専門性を前提に目的と情報を共有し、業務を分担して連携・補完することと整理し、効果の一つに医療の効率性の向上を挙げています。資源そのものを増やす策ではなく、今ある人材の役割分担で効率を上げる方策として多職種連携が選ばれ、公式正答はbです。他の肢は報告書が直接否定しているものではなく、設問の趣旨から外れるものとして除きます。
各選択肢の検討
a.専門医の養成誤り。人材を新たに養成する施策で、限られた資源を効率的に使う方策そのものではありません。
b.多職種間の連携正しい。業務を分担し互いに補完することで、医療の効率性向上と医療従事者の負担軽減が期待できます。
c.大病院への受診誘導誤り。報告書が必要とするのは医療機関間の役割分担・連携の推進で、受診を大病院に寄せるのはこの方向と異なります。
d.自己完結型医療機関づくり誤り。1施設で完結させる考え方は、報告書が必要とする医療機関間の役割分担・連携と逆の方向です。
e.急性期病院の病床数の増加誤り。資源の投入を増やす策であり、限られた資源の活用法とはいえません。
覚えるポイント
限られた資源は、増やすより役割分担と連携で活かす。チーム医療の効果の一つが効率性の向上。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。