第104回医師国家試験 B2(2010年)
正答:b
問題
予防接種法について誤っているのはどれか。
a.結核は定期接種の対象である。
b.予防接種を受けることを義務付けている。
c.定期接種の実施責任者は市町村長である。
d.予防接種による健康被害の救済制度がある。
e.定期接種は1類疾病と2類疾病とに区別される。
正答の理由
予防接種法が対象者に課しているのは「受けるよう努めなければならない」という努力義務で、接種そのものの強制ではありません。よって誤っている記述はbで、公式正答もbです。なお対象者に努力義務が及ぶ範囲は疾病区分で異なり、高齢者インフルエンザのような個人予防目的の疾病には努力義務がありません。
各選択肢の検討
a.結核は定期接種の対象である。記述は正しいので選ばない。結核はBCG接種の対象で、現行条文でもA類疾病に列挙されています。
b.予防接種を受けることを義務付けている。記述が誤りで、これが正答。条文は「受けるよう努めなければならない」という努力規定で、接種を義務付けてはいません。
c.定期接種の実施責任者は市町村長である。記述は正しいので選ばない。第5条に、定期の予防接種は市町村長が行うと定められています。
d.予防接種による健康被害の救済制度がある。記述は正しいので選ばない。法の第5章に健康被害の救済措置があり、定期接種による疾病・障害・死亡が対象です。
e.定期接種は1類疾病と2類疾病とに区別される。出題当時の記述として正しいので選ばない。集団予防に比重を置く1類と個人予防に比重を置く2類の区分で、現行法ではA類疾病・B類疾病と呼びます。
覚えるポイント
定期接種は市町村長が実施し、対象者の責務は努力義務。2010年当時の1類・2類は現行法のA類・B類にあたる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。