急性呼吸不全の原因|第104回医師国家試験A18

第104回医師国家試験 A18(2010年)

正答:d

問題

急性呼吸不全の原因とならないのはどれか。

a.敗血症

b.肺挫傷

c.胃液誤嚥

d.過換気症候群

e.肺血栓塞栓症

正答の理由

急性低酸素性呼吸不全は高度の低酸素血症で定義され、ARDSの間接的原因に敗血症、直接的原因に胃液誤嚥や肺挫傷があります。過換気症候群は器質的原因がなく、酸素飽和度が100%近くを保つのが特徴で、呼吸不全にはあたりません。公式正答はdです。

各選択肢の検討

a.敗血症。原因となる。肺以外の炎症が肺を傷害する間接的肺損傷の代表で、ARDSの主要な原因です。

b.肺挫傷。原因となる。外傷による直接的肺損傷で、低酸素血症の原因にもなります。

c.胃液誤嚥。原因となる。胃酸による直接的肺損傷で、ARDSの代表的な原因です。

d.過換気症候群。原因とならない(公式正答)。不安などに関連し、パルスオキシメトリーは100%前後です。除外診断なので、肺塞栓など重い病気を除外してから判断します。

e.肺血栓塞栓症。原因となる。入院患者の低酸素の肺性原因に挙げられます。過換気症候群と区別できないことがあり、必要なら肺塞栓の検査を行います。

覚えるポイント

ARDSの原因は直接(誤嚥・肺挫傷・肺炎)と間接(敗血症など)。過換気症候群はSpO2が保たれ、除外診断。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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