血管内カテーテルと院内感染|第103回医師国家試験H19

第103回医師国家試験 H19(2009年)

正答:d

問題

院内感染のリスクが最も高いのはどれか。

a.出血時間検査

b.末梢静脈からの採血

c.末梢静脈での点滴針留置

d.中心静脈栄養カテーテル留置

e.血液ガス分析のための動脈穿刺

正答の理由

カテーテル関連血流感染は血管内の留置物に伴う感染で、CDC指針の表では非トンネル型の中心静脈カテーテルがその大部分を占めるとされ、末梢静脈カテーテルの血流感染はまれとされています。留置のない一度きりの穿刺や皮膚の小切開との感染率を直接比べた資料は確認できていませんが、留置される中心静脈カテーテルが最も高リスクと判断できます。公式正答はdです。

各選択肢の検討

a.出血時間検査。誤り。皮膚に小さな傷をつけるだけの検査で、血管内に異物が残りません。

b.末梢静脈からの採血。誤り。一回の穿刺で終わり、留置がありません。

c.末梢静脈での点滴針留置。誤り。留置が長引くと静脈炎はありますが、CDC指針の表では血流感染はまれとされ、大部分を占めるのは中心静脈カテーテルです。

d.中心静脈栄養カテーテル留置。正しい。カテーテル関連血流感染の多くを占める中心静脈カテーテルの留置です。

e.血液ガス分析のための動脈穿刺。誤り。単回の穿刺で留置がありません。留置する末梢動脈カテーテルでは評価が分かれ、CDC 2011は低リスク、IDSA 2009は中心静脈カテーテルに近づくことがあると記載しています。

覚えるポイント

院内血流感染の要注意は留置物。特に中心静脈カテーテル。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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