ストレス関連障害と生活上の出来事|第103回医師国家試験H16

第103回医師国家試験 H16(2009年)

正答:d

問題

発症要因として生活上の出来事の関与が最も大きいのはどれか。

a.双極性障害

b.統合失調症

c.パニック障害

d.ストレス関連障害

e.アルコール依存症

正答の理由

ストレス関連障害は、特定できるストレス因や外傷的な出来事に続いて起こることが診断の前提です。適応障害やPTSDがその例で、出来事が発症の中心にあります。他の疾患にも環境要因は関わりますが、出来事が診断の前提にはなっていません。公式正答はdです。

各選択肢の検討

a.双極性障害。誤り。ストレスの強い出来事が発症や増悪に関連することはありますが、因果関係は確立しておらず、遺伝や神経伝達物質の変化も関わります。

b.統合失調症。誤り。遺伝率は60〜80%と高く、脆弱性と環境ストレスの相互作用で説明されます。

c.パニック障害。誤り。明らかな誘因なしに自然に起こる予期しない発作が特徴で、出来事が必須ではありません。

d.ストレス関連障害。正しい。適応障害は特定できるストレス因への反応、PTSDは外傷的出来事への曝露後に発症します。

e.アルコール依存症。誤り。リスクのばらつきの45〜65%は遺伝要因によると考えられており、出来事だけでは説明できません。

覚えるポイント

出来事が診断の前提になるのがストレス関連障害(適応障害・PTSD)。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第103回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました