第103回医師国家試験 H13(2009年)
正答:b
問題
アルコール依存症のスクリーニングの質問として有効でないのはどれか。
a.「朝一番に飲酒をすることがありますか」
b.「アルコール度数の高いお酒が好きですか」
c.「飲酒に対して罪悪感を持ったことがありますか」
d.「他人から飲酒に対して注意されたことがありますか」
e.「飲酒を控えなければならないと感じたことがありますか」
正答の理由
選択肢のうち4つはCAGE質問票の4項目(Cut down:減らす必要を感じる、Annoyed:批判に悩まされる、Guilty:罪悪感、Eye-opener:朝の迎え酒)に対応します。酒の種類や度数の好みはこの中になく、問題飲酒の有無を尋ねる質問でもありません。公式正答はbです。
各選択肢の検討
a.「朝一番に飲酒をすることがありますか」。有効。Eye-opener(朝の迎え酒)の項目です。
b.「アルコール度数の高いお酒が好きですか」。有効でない。CAGEの項目になく、嗜好を尋ねるだけでは飲酒の問題が分かりません。
c.「飲酒に対して罪悪感を持ったことがありますか」。有効。Guiltyの項目です。
d.「他人から飲酒に対して注意されたことがありますか」。有効。周囲からの批判に関わるAnnoyedの項目に対応します。
e.「飲酒を控えなければならないと感じたことがありますか」。有効。Cut downの項目です。
覚えるポイント
CAGE=Cut down・Annoyed・Guilty・Eye-opener。酒の好みは含まれない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- Combination of the CAGE and serum gamma-glutamyl transferase: an effective screening tool for alcohol use disorder and alcohol dependence
- Alcohol Use Disorder and Rehabilitation – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。