第103回医師国家試験 H12(2009年)
正答:b
問題
植物状態患者の生命維持に最低限必要なのはどれか。
a.酸素投与
b.栄養管理
c.昇圧薬投与
d.抗菌薬投与
e.人工呼吸器管理
正答の理由
植物状態では大脳の機能が失われている一方、視床下部と脳幹の機能が残り、血圧・呼吸・心機能は自力で保たれます。ただし生存には十分な医療・看護が必要で、支持療法の柱に栄養の確保があります。常に必要なのは栄養管理です。公式正答はbです。
各選択肢の検討
a.酸素投与。誤り。呼吸機能は保たれるので、合併症がなければ必須ではありません。
b.栄養管理。正しい。自分や周囲を認識できず自分で食事を確保できないので、十分な栄養の提供が欠かせません。
c.昇圧薬投与。誤り。血圧を維持する機能は保たれています。
d.抗菌薬投与。誤り。肺炎や尿路感染を起こしたときの治療で、常時必要なものではありません。予防の基本は不動に伴う合併症を防ぐケアです。
e.人工呼吸器管理。誤り。脳幹機能が残り自発呼吸があるので、通常は不要です。脳死との違いです。
覚えるポイント
植物状態は脳幹が保たれ自発呼吸あり。支持療法の基本は栄養とケア。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- Vegetative State and Minimally Conscious State – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。