点滴開始直後の悪寒戦慄|第103回医師国家試験G52

第103回医師国家試験 G52(2009年)

正答:a

問題

68歳の男性。脳梗塞のため入院中である。状態は安定している。栄養補給のための点滴を開始したところ10分後に、突然、悪寒戦慄が出現した。顔面は蒼白。意識は混濁している。

まず行うのはどれか。

a.点滴中止

b.抗菌薬投与

c.頭部造影 CT

d.血液培養検査

e.副腎皮質ステロイド投与

正答の理由

安定していた患者が点滴開始10分後に突然の悪寒戦慄と意識混濁を来しており、輸液の汚染による菌血症や薬物の過敏反応など、輸液が原因である事態を考えます。何より先に原因かもしれない輸液を止めます。公式正答はaです。輸液の急変を直接述べた本文は確認できていませんが、輸血反応ではMSDが直ちに止めて静脈路は生理食塩液で保つとしており、同じ考え方です。止めた輸液は捨てず、汚染を疑えば培養用に保存します。同時にバイタルを確認し、原因に応じた治療へ進みます。

各選択肢の検討

a.点滴中止。正しい。原因の可能性が高い輸液の投与を止めることは、他のどの処置より先に行えます。中止するのは薬液で、静脈路は治療のために保ちます。

b.抗菌薬投与。誤り。敗血症が疑われれば必要になりますが、まず投与中の輸液を止めるのが先です。

c.頭部造影 CT。誤り。点滴開始直後の経過で、まず輸液反応を考えます。全身状態が悪い状態で造影検査を優先しません。

d.血液培養検査。誤り。汚染輸液が疑われれば必要な検査ですが、順序は点滴中止の後です。

e.副腎皮質ステロイド投与。誤り。アナフィラキシーの第一選択はアドレナリンで、いずれにせよ原因の中止が先です。

覚えるポイント

点滴中の急変はまず点滴を止める。静脈路は保ち、止めた輸液は捨てずに保存する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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