耳痛を伴わない耳疾患|第103回医師国家試験G11

第103回医師国家試験 G11(2009年)

正答:d

問題

耳痛を伴わないのはどれか。

a.耳癤

b.扁桃周囲炎

c.急性中耳炎

d.滲出性中耳炎

e.Ramsay Hunt 症候群

正答の理由

滲出性中耳炎は中耳に滲出液が貯留する病態で、無症状か難聴・耳閉感が主で、耳痛はまれです。急性炎症で鼓膜が膨隆して強く痛む急性中耳炎とは異なります。耳癤や Ramsay Hunt 症候群は耳そのものが痛み、扁桃周囲炎は迷走神経・舌咽神経を介した関連痛として耳痛が出ます。公式正答はdです。

各選択肢の検討

a.耳癤。伴う。外耳道の限局性感染(せつ)で強い痛みを生じます。急性外耳炎と同様、耳介の牽引や耳珠の圧迫で痛みが強まります。

b.扁桃周囲炎。伴う。片側の強い咽頭痛、嚥下障害、発熱とともに耳痛がみられます。扁桃の病変は耳への関連痛を起こします。

c.急性中耳炎。伴う。鼓膜の炎症と中耳圧の上昇で痛みます。

d.滲出性中耳炎。正解。症状がないか難聴、耳閉感、嚥下時のポップ音程度で、耳痛はまれです。

e.Ramsay Hunt 症候群。伴う。膝神経節の帯状疱疹で、耳の水疱とともに激しい耳痛を生じます。

覚えるポイント

滲出性中耳炎は耳痛に乏しく、難聴や耳閉感で気づかれる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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