骨折治癒過程の順序|第103回医師国家試験E68

第103回医師国家試験 E68(2009年)

正答:b

問題

骨折の治癒過程で最も遅くみられるのはどれか。

a.血腫形成

b.皮質骨形成

c.毛細血管新生

d.軟骨細胞出現

e.骨芽細胞出現

f.間葉系細胞出現

g.コラーゲン新生

h.マクロファージ浸潤

正答の理由

公式正答はbです。骨折治癒は炎症期、修復期、リモデリング期の順に進みます。血管断裂と血腫形成に始まり、炎症細胞と間葉系幹細胞が集まり、血管新生と軟骨性の軟仮骨を経て、骨芽細胞が線維骨の硬仮骨を作ります。最後で最も長いリモデリング期に、線維骨が成熟した層板骨へ置き換わって骨構造が回復します。成熟した皮質骨の形成と構造の回復はこの最終段階に当たります。

各選択肢の検討

a.血腫形成。誤り。血管断裂に伴い最初に起こる変化です。

b.皮質骨形成。正しい。リモデリング期に層板骨へ置換され骨構造が回復する、最後の過程です。

c.毛細血管新生。誤り。炎症期から修復期にかけて血管が入り込み、仮骨形成を支えます。

d.軟骨細胞出現。誤り。修復期に軟仮骨を作る段階で、最終段階より前です。

e.骨芽細胞出現。誤り。硬仮骨で線維骨を作る時期に現れ、リモデリング期より前に出現します。

f.間葉系細胞出現。誤り。炎症期に骨折部へ動員され、軟骨細胞や骨芽細胞へ分化します。

g.コラーゲン新生。誤り。仮骨の基質として修復期に作られます。

h.マクロファージ浸潤。誤り。血腫形成に続く炎症期の変化です。

覚えるポイント

骨折治癒は血腫→炎症→血管新生・軟仮骨→硬仮骨→リモデリング。皮質骨の回復が最後。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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