入院を拒む精神病状態の入院形態|第103回医師国家試験E46

第103回医師国家試験 E46(2009年)

正答:c

問題

27歳の男性。言動の変化を心配した妻に伴われて来院した。半月前から「盗聴されている」と言って部屋にこもり、仕事に行かず、食事もあまりとらない。精神保健指定医が診察し入院が必要であると診断したが、本人は入院を拒んでいる。妻は入院の必要性をよく理解している。

対応として最も適切なのはどれか。

a.外来治療

b.任意入院

c.医療保護入院

d.措置入院

e.応急入院

正答の理由

指定医が入院の必要を認め、本人が同意せず、配偶者の妻が入院の必要性を理解している場面です。妻の同意が得られる状況と読め、医療保護入院の要件に当たります。自傷他害のおそれの記載はありません。2013年改正前の第33条は保護者の同意(配偶者は保護者に含まれました)、現行の第33条は家族等のうちいずれかの者の同意を要件としており、この点は当時と現行で異なります。公式正答はcです。

各選択肢の検討

a.外来治療。誤り。指定医が入院の必要を認めており、食事も十分にとれない状態です。

b.任意入院。誤り。本人の同意に基づく入院で、入院を拒んでいる本例には使えません。

c.医療保護入院。正しい。指定医の診察で入院が必要とされ、本人の同意による入院が行われる状態にない場合に、出題当時は保護者、現行は家族等の同意で入院させます。

d.措置入院。誤り。自傷他害のおそれがあると2人以上の指定医の診察結果が一致した場合に知事が行うもので、本例にその記載はありません。

e.応急入院。誤り。急速を要し家族等(当時は保護者)の同意を得られない場合に72時間に限る入院で、妻が理解している本例には当たりません。

覚えるポイント

本人拒否+指定医が入院必要+家族等(当時は保護者)の同意で医療保護入院。自傷他害なら措置入院。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第103回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました