末梢性顔面神経麻痺の原因|第103回医師国家試験E32

第103回医師国家試験 E32(2009年)

正答:e

問題

末梢性顔面神経麻痺を生じないのはどれか。

a.帯状疱疹

b.耳下腺癌

c.側頭骨骨折

d.真珠腫性中耳炎

e.頸静脈孔症候群

正答の理由

顔面神経は内耳道から側頭骨内を通って茎乳突孔を出て、耳下腺内へ入ります。この経路の病変であるa〜dは末梢性麻痺の原因になります。頸静脈孔症候群はⅨ・Ⅹ・Ⅺの障害です。なお、頸静脈孔近傍の腫瘍自体は顔面神経麻痺の原因に挙げられ、症候群の定義と腫瘍の進展は分けて考えます。公式正答はeです。

各選択肢の検討

a.帯状疱疹。生じる。膝神経節の再活性化によるRamsay Hunt症候群で、同側の顔面神経麻痺を起こします。

b.耳下腺癌。生じる。唾液腺癌は顔面神経へ浸潤することがあり、顔面の筋力低下が症状になります。

c.側頭骨骨折。生じる。骨折が顔面神経の走行に及ぶと麻痺を起こします。

d.真珠腫性中耳炎。生じる。進行例では局所浸潤により顔面神経麻痺をきたします。

e.頸静脈孔症候群。生じないものとして選ぶ肢。頸静脈孔を通るⅨ・Ⅹ・Ⅺ脳神経の麻痺を指し、顔面神経は定義に含まれません。

覚えるポイント

頸静脈孔症候群はⅨ・Ⅹ・Ⅺの麻痺。顔面神経Ⅶは含まれない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第103回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました