妊娠中の生理的変化と悪露|第103回医師国家試験E29

第103回医師国家試験 E29(2009年)

正答:d・e

問題

正しいのはどれか。2つ選べ。

a.妊娠反応は尿中 hPL の高値を反映したものである。

b.妊娠中の血圧は上昇する。

c.妊娠中のヘモグロビン濃度は上昇する。

d.妊娠中の血中クレアチニン濃度は低下する。

e.赤色悪露に引き続き褐色悪露がみられる。

正答の理由

妊娠中は循環血漿量とGFRが増えるため、ヘモグロビンとクレアチニンは希釈や排泄増加で下がります。血圧は第2三半期に通常低下します。悪露は赤色、褐色、黄白色の順に変化します。公式正答はdeです。

各選択肢の検討

a.妊娠反応は尿中 hPL の高値を反映したものである。誤り。妊娠検査が検出するのは胎盤由来のhCGです。

b.妊娠中の血圧は上昇する。誤り。子宮胎盤循環の拡大と全身血管抵抗の低下により、第2三半期には通常低下します。

c.妊娠中のヘモグロビン濃度は上昇する。誤り。血漿量の増加(約50%)が赤血球量の増加(約25%)を上回り、希釈で低下します。

d.妊娠中の血中クレアチニン濃度は低下する。正しい。GFRと腎血漿流量の増加により、0.5〜0.7 mg/dL程度へ低下します。

e.赤色悪露に引き続き褐色悪露がみられる。正しい。血性の赤色悪露が3〜4日続いた後、淡褐色の悪露となり、さらに黄白色へ変わります。

覚えるポイント

妊娠反応はhCG。妊娠中はHb・Cr・第2三半期の血圧が低下。悪露は赤→褐→黄白。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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