第103回医師国家試験 E3(2009年)
正答:a・c・d
問題
副交感神経を含むのはどれか。3つ選べ。
a.動眼神経
b.三叉神経
c.顔面神経
d.迷走神経
e.舌下神経
正答の理由
副交感神経の節前線維は脳幹と仙髄から出ます。脳幹からは第3(動眼)、第7(顔面)、第9(舌咽)、第10(迷走)脳神経に伴って出るので、選択肢では動眼・顔面・迷走神経が該当します。公式正答はacdです。
各選択肢の検討
a.動眼神経。正しい。第3脳神経で、副交感線維は毛様体神経節を経由します。縮瞳は虹彩括約筋への副交感支配によります。
b.三叉神経。誤り。第5脳神経で、顔面の感覚と咀嚼筋の運動を担います。副交感線維が脳幹を出る4本には含まれません。
c.顔面神経。正しい。第7脳神経で、副交感線維が脳幹を出る経路の一つです。翼口蓋神経節などを経由します。
d.迷走神経。正しい。第10脳神経で、全副交感線維の約75%を含みます。
e.舌下神経。誤り。第12脳神経で、舌の運動を担います。副交感線維が脳幹を出る4本には含まれません。
覚えるポイント
副交感線維を含む脳神経はⅢ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ。迷走神経が全体の約75%を占める。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- Overview of the Autonomic Nervous System – MSD Manual Professional Edition
- How To Assess the Cranial Nerves – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。