第103回医師国家試験 E1(2009年)
正答:c
問題
重量の約99%を水が占めるのはどれか。
a.結膜
b.水晶体
c.硝子体
d.脈絡膜
e.強膜
正答の理由
硝子体は眼球内容積の約80%を占めるゲル状の組織で、重量の約99%が水、約0.9%が塩類、残り約0.1%がコラーゲンやヒアルロン酸などの高分子です。ごくわずかな高分子の網目が大量の水を保持しています。公式正答はcです。
各選択肢の検討
a.結膜。誤り。眼球表面と眼瞼裏面を覆う粘膜で、細胞層と結合組織からなる組織です。99%が水の組織ではありません。
b.水晶体。誤り。ヒト水晶体の水分は核で約63%、皮質で約69%と報告され、硝子体より大幅に少ない組織です。
c.硝子体。正しい。約99%が水で、高分子は約0.1%です。眼内で最も容積の大きい構造でもあります。
d.脈絡膜。誤り。網膜と強膜の間にある血管に富む膜で、血管壁や細胞を含む組織です。硝子体のような99%の含水量ではありません。
e.強膜。誤り。眼球の外壁をつくる線維性の丈夫な膜で、膠原線維を主体とします。硝子体のような99%の含水量ではありません。
覚えるポイント
硝子体は眼内容積の約80%、重量の約99%が水で、ヒアルロン酸とコラーゲンがゲルを保つ。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- Role of the Vitreous in Retinal Pathology: A Narrative Review
- Vitreous hemorrhage – Causes, diagnosis, and management
- Presbyopia and the water content of the human crystalline lens
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。