発熱と有痛性紅斑を示すSweet病|第103回医師国家試験D52

第103回医師国家試験 D52(2009年)

正答:b

問題

36歳の女性。顔面の紅斑と発熱とを主訴に来院した。5日前から顔面と四肢とに圧痛のある浸潤性紅斑と38℃台の発熱とを生じた。皮膚生検の病理組織像では真皮に好中球の強い浸潤を認める。顔面の写真(別冊No.24)を別に示す。

診断はどれか。

a.丹毒

b.Sweet病

c.皮膚筋炎

d.貨幣状湿疹

e.円板状エリテマトーデス

別冊No.24 顔面の写真(眼部は黒帯で遮蔽)。前額と眉の周囲に隆起した紅斑があり、一部は中央が白っぽい。
別冊No.24 / 出典:厚生労働省・第103回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

急な発熱に、顔面と四肢の圧痛のある浸潤性紅斑が多発し、真皮に好中球が強く浸潤しています。急性熱性好中球性皮膚症(Sweet症候群)の典型です。公式正答はbです。血液悪性腫瘍の合併があるので検索し、治療は全身グルココルチコイドが中心です。

画像の見方

顔面の写真。前額部と眉部に隆起した紅斑局面があり、一部は中央が白っぽく偽水疱様にも見える。眼瞼周囲は腫れぼったい。

各選択肢の検討

a.丹毒。誤り。発熱と圧痛はありますが、境界明瞭で光沢のある局面を作る連鎖球菌感染症です。顔面と四肢に多発し、真皮の好中球浸潤を確認した本例にはSweet病がより合います。

b.Sweet病。正しい。発熱、圧痛のある浸潤性紅斑、真皮の好中球浸潤が揃います。

c.皮膚筋炎。誤り。ヘリオトロープ疹やGottron丘疹が特徴です。本例の真皮の強い好中球浸潤とは合いません。

d.貨幣状湿疹。誤り。硬貨状の湿疹性病変で、高熱や好中球浸潤を伴う病気ではありません。

e.円板状エリテマトーデス。誤り。鱗屑と色素脱失を伴う慢性の円板状病変で、5日の急性経過で発熱を伴う本例と異なります。

覚えるポイント

発熱+有痛性浸潤性紅斑+真皮の好中球浸潤=Sweet病。悪性腫瘍の合併を検索。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第103回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました