流行性耳下腺炎の合併症|第103回医師国家試験D4

第103回医師国家試験 D4(2009年)

正答:e

問題

流行性耳下腺炎に合併するのはどれか。

a.涙嚢炎

b.心筋炎

c.急性肝炎

d.糸球体腎炎

e.精巣炎

正答の理由

公式正答はeです。ムンプスは唾液腺以外の臓器にも及び、思春期以降の男性では精巣炎が代表的な合併症です。ワクチン未接種の思春期以降男性の約30%に起こり、多くは片側性です。他の合併症には卵巣炎、髄膜炎、膵炎、難聴があります。

各選択肢の検討

a.涙嚢炎。誤り。涙腺病変の記載はありますがきわめてまれで、涙嚢炎はムンプスの合併症として挙げられていません。

b.心筋炎。公式正答ではない。心筋炎の報告はありますが、きわめてまれです。単一選択では精巣炎を選びます。

c.急性肝炎。公式正答ではない。肝炎もきわめてまれな病変です。

d.糸球体腎炎。公式正答ではない。腎炎はきわめてまれです。ムンプスの代表的な合併症には入りません。

e.精巣炎。正しい。陰嚢の疼痛、圧痛、浮腫、発赤、熱感を示します。精巣の萎縮が残ることはありますが、テストステロン産生と妊孕性は通常保たれます。

覚えるポイント

ムンプスの合併症は精巣炎・卵巣炎・髄膜炎・膵炎・難聴。思春期以降の男性は精巣炎に注意。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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