第103回医師国家試験 C12(2009年)
正答:c
問題
非妊女性の正常診察所見はどれか。
a.腟分泌物は淡緑色泡沫状である。
b.子宮は後傾後屈である。
c.子宮は鶏卵大に触れる。
d.子宮頸部の可動性は体部に比べて良好である。
e.卵巣はくるみ大に触れる。
正答の理由
公式正答はcです。非妊時の子宮は約7×5×3 cmで、鶏卵ほどの大きさに触れます。可動性があり、硬く、表面平滑なのが正常です。
各選択肢の検討
a.腟分泌物は淡緑色泡沫状である。誤り。黄緑色で泡沫状の分泌物はトリコモナス腟炎を示唆します。
b.子宮は後傾後屈である。誤り。多くの女性では前傾で、典型的な所見ではありません。ただし後傾、後屈はそれ自体が異常とは限らず、正常の変異として経産婦にもみられます。
c.子宮は鶏卵大に触れる。正しい。非妊時の大きさの目安です。
d.子宮頸部の可動性は体部に比べて良好である。誤り。頸部は基靱帯などの靱帯で支持されて動きにくく、可動性に富むのは体部のほうです。
e.卵巣はくるみ大に触れる。誤り。卵巣は若年女性で約2×3 cmで、触れないこともあります。くるみ大に触れれば腫大を疑います。
覚えるポイント
正常子宮は約7×5×3 cm(鶏卵大)で前傾前屈が典型。黄緑色泡沫状の帯下はトリコモナスを考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- Pelvic Examination – MSD Manual Professional Edition
- Overview of Vaginitis (MSD Manual Professional Edition)
- 子宮頸がん 治療|国立がん研究センター がん情報サービス
- Female Reproductive System and the Contents of the Female Pelvis(解剖学資料)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。