不育症の原因|第103回医師国家試験B31

第103回医師国家試験 B31(2009年)

正答:a・d

問題

不育症の原因となるのはどれか。2つ選べ。

a.染色体異常

b.高プロラクチン血症

c.副甲状腺機能低下症

d.抗リン脂質抗体症候群

e.子宮腔癒着〈Asherman 症候群〉

正答の理由

公式正答はa・dです。反復流産の代表的な原因として、両親の染色体異常(均衡型転座など)と抗リン脂質抗体症候群が挙げられ、どちらも評価の対象です。ただし、この問題の他の肢は医学的に無関係とは言えません。子宮腔癒着は現行のMSDマニュアルで子宮の異常の例に挙げられ、高プロラクチン血症も反復流産との関連が議論されています。公式の2肢は確立した代表的原因として選ぶものと理解し、残りを「原因にならない」と覚えないようにします。

各選択肢の検討

a.染色体異常。正しい。夫婦の均衡型転座など両親の染色体異常が原因となります。胎児の染色体異常も流産の約半数に関わるとされます。

b.高プロラクチン血症。公式正答ではない。ただしCochraneレビューは特発性高プロラクチン血症を流産と関連するものとして扱っています。治療の検証は小規模な1試験のみで、確立した原因とは言えません。

c.副甲状腺機能低下症。公式正答ではない。参照した反復流産の原因一覧に挙げられているのは甲状腺機能異常や糖尿病などで、副甲状腺機能低下症は確立した原因として記載されていません。

d.抗リン脂質抗体症候群。正しい。後天的な血栓傾向の代表で、抗カルジオリピン抗体などを調べます。

e.子宮腔癒着〈Asherman 症候群〉。公式正答ではない。ただし現行のMSDマニュアルは子宮・頸部の異常として癒着を反復流産の原因に挙げており、臨床では評価の対象です。

覚えるポイント

不育症の代表は染色体異常と抗リン脂質抗体症候群。子宮の形態異常も評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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