第103回医師国家試験 B2(2009年)
正答:c
問題
公費医療の対象でないのはどれか。
a.結核
b.未熟児
c.業務上疾病
d.予防接種の副反応
e.原爆に起因する傷病
正答の理由
公式正答はcです。業務上の負傷・疾病は労働者災害補償保険の保険給付で扱われ、公費で医療費を賄う仕組みではありません。ほかの4肢は、それぞれの法律に基づいて都道府県・市町村・国が費用負担や給付を行います(解説の条番号は現行法のものです)。
各選択肢の検討
a.結核。対象。感染症法は、入院勧告・措置に係る医療費の公費負担(第37条)と、結核の適正医療に必要な費用の95%負担(第37条の2)を定めています。
b.未熟児。対象。母子保健法第20条の養育医療で、現行法では、入院養育が必要な未熟児に市町村が給付または費用の支給を行います。
c.業務上疾病。対象でない。労災保険法第7条の業務災害に関する保険給付であり、社会保険の枠組みです。
d.予防接種の副反応。対象。予防接種法の健康被害救済制度で、厚生労働大臣の認定により医療費・医療手当などが給付されます。
e.原爆に起因する傷病。対象。被爆者援護法第10条で、厚生労働大臣が必要な医療の給付を行います。
覚えるポイント
業務上の傷病は労災保険の給付。結核・養育医療・予防接種健康被害・被爆者医療は法律に基づく公費の仕組み。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第103回医師国家試験問題および正答
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(e-Gov法令検索)
- 母子保健法(e-Gov法令検索)
- 労働者災害補償保険法(e-Gov法令検索)
- 予防接種法(e-Gov法令検索)
- 原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律(e-Gov法令検索)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。