血性乳頭分泌と乳管内乳頭腫|第103回医師国家試験A46

第103回医師国家試験 A46(2009年)

正答:d

問題

49歳の女性。1週前からの右乳房乳頭からの分泌を主訴に来院した。右乳房に腫瘤は触知しないが、圧迫すると乳頭から血性の分泌液を認める。マンモグラムで異常を認めない。超音波検査で拡張した乳管像を認める。

最も考えられるのはどれか。

a.乳腺炎

b.乳腺症

c.乳腺線維腺腫

d.乳腺管内乳頭腫

e.乳腺葉状腫瘍

正答の理由

公式正答はdです。片側の血性乳頭分泌があり、腫瘤を触れず、拡張した乳管を認める場面で最も考えるのは乳管内乳頭腫です。腫瘤を伴わない血性分泌の最多原因とされます。ただし、血性分泌は癌でも起こるため、乳管造影や画像ガイド下生検などで評価します。

各選択肢の検討

a.乳腺炎。誤り。炎症所見の記載がなく、膿性分泌でもありません。

b.乳腺症。誤り。線維嚢胞性変化も乳頭分泌の原因に含まれますが、腫瘤を伴わない血性分泌の最多原因は乳管内乳頭腫です。

c.乳腺線維腺腫。誤り。線維腺腫は平滑で可動性のある腫瘤が典型です。本例は腫瘤を触れません。

d.乳腺管内乳頭腫。正しい。腫瘤を伴わない血性乳頭分泌で最も頻度が高く、拡張乳管の所見とも合います。

e.乳腺葉状腫瘍。誤り。葉状腫瘍は増大の速い触知可能な腫瘤として現れるのが典型です。本例は腫瘤を触れません。

覚えるポイント

腫瘤を触れない片側の血性乳頭分泌はまず乳管内乳頭腫。ただし癌の除外が必要。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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