インフルエンザの合併症|第103回医師国家試験A15

第103回医師国家試験 A15(2009年)

正答:a・c

問題

インフルエンザにみられる合併症はどれか。2つ選べ。

a.脳症

b.髄膜炎

c.Reye症候群

d.亜急性硬化性全脳炎

e.Guillain-Barré症候群

正答の理由

インフルエンザ脳症(インフルエンザ関連脳症)は主に小児の重症合併症で、厚生労働省研究班のガイドラインがあります。Reye症候群は脳症、脂肪肝、肝酵素やアンモニアの上昇、低血糖などを示し、小児のアスピリン使用と関連します。公式正答はa・cです。なお、eは英国の時系列研究でインフルエンザA報告数とGuillain-Barré症候群の入院数に正の関連が示されています。真の誘因かワクチン接種の影響かは同研究でも未解決ですが、合併を否定できる肢ではありません。

各選択肢の検討

a.脳症。正しい。インフルエンザ関連脳症は急速に重症化し得る小児の重要な合併症です。

b.髄膜炎。公式正答ではない。確認した資料の代表的な合併症は肺炎、脳症・脳炎、心筋炎などで、髄膜炎は挙げられていません。これは代表的でないという意味で、合併を全否定する根拠ではありません。

c.Reye症候群。正しい。インフルエンザ流行時に、特にアスピリンを服用した小児で起こります。18歳以下でアスピリンを避ける理由です。

d.亜急性硬化性全脳炎。誤り。麻疹ウイルスの持続感染により、感染から数か月〜数年後に発症する疾患です。

e.Guillain-Barré症候群。公式正答ではないが注意。先行感染後に発症する疾患で、代表的な先行感染はCampylobacter jejuniなどです。英国の研究ではインフルエンザAの報告数と入院数に正の関連があり、35歳超で関連がみられました。本問では公式正答のa・cを優先します。

覚えるポイント

インフルエンザの中枢神経合併症は脳症とReye症候群(小児はアスピリン回避)。SSPEは麻疹。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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