低血糖をきたす病態|第103回医師国家試験A4

第103回医師国家試験 A4(2009年)

正答:a

問題

低血糖をきたさないのはどれか。

a.褐色細胞腫

b.低出生体重児

c.糖尿病母体児

d.下垂体前葉機能低下症

e.糖原病Ⅰ型〈von Gierke病〉

正答の理由

褐色細胞腫はカテコラミンの過剰分泌によりインスリン分泌が抑えられ、高血糖や糖尿、ときに顕性糖尿病をきたす側の疾患です。他の4つはグリコーゲン貯蔵の不足、高インスリン血症、副腎不全、糖新生の障害で低血糖を起こします。公式正答はaです。

各選択肢の検討

a.褐色細胞腫。正しい(きたさない)。カテコラミンの作用で高血糖・糖尿を示す疾患で、低血糖の原因としては挙げません。腫瘍摘出後には低血糖が起こることがあります。

b.低出生体重児。誤り(きたす)。出生時のグリコーゲン貯蔵が少なく、早期の授乳がないと低血糖になりやすい児です。

c.糖尿病母体児。誤り(きたす)。胎内で高血糖に曝されて高インスリン状態となり、出生で母体からの糖供給が途絶えると低血糖になります。

d.下垂体前葉機能低下症。誤り(きたす)。ACTH欠損による続発性副腎不全で、副腎不全は低血糖の原因に含まれます。

e.糖原病Ⅰ型〈von Gierke病〉。誤り(きたす)。1歳前から重度の低血糖、乳酸アシドーシス、肝腫大を示します。

覚えるポイント

カテコラミン過剰は高血糖側。低血糖は貯蔵不足(低出生体重)、高インスリン(糖尿病母体児)、副腎不全、糖原病Ⅰ型で起こる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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